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第四章 玄能の丈の意味
・玄能の丈と用途の関係 (4)



・細くて丈の長いもの:叩き玄能等

叩き玄能は大きな建築構造材を寝かせておいて、

そこにホゾ穴や仕口を細工するので、

主に上下方向に同じ軌跡を描くように振り上げ、

そして振り下ろされます。

この場合には、

一般的な槌使いより強力な打撃効果を求められるので、

力が集約されるように細長い形状が求められます。


特に長手方向の衝撃力が強く掛かり、

横方向にはそれが掛かりにくいので、

ヒツ穴の形状は「縦横比の縦が3強で横が1の3強:1」のように、

縦寸法のみ少し長くした方が良いでしょう。

なお、

槌の形状が長細いために、

ヒツ穴脇の肉に余裕がありませんので、

ヒツ穴の横寸法を若干狭くした上で、

縦寸法を長くした方が良い場合もあります。


また、

大きく振りかぶり使用されますので、

振り下ろす際のコントロールは難しいものとなります。

そこでヒツ穴の工夫だけでなく、

玄能柄にも形状的工夫が求められます。


以上のように、

玄能の大きさによってヒツ穴の大きさが変わるだけでなく、

形状の違いによって、ヒツ穴の形状(縦横比)が変わってきます。


金槌についてもそれに準拠するので、

この度は割愛します。


じつはヒツ穴についてだけでも、

もっと掘り下げることが出来るのですが、

そろそろ飽きてきたと思いますので、話題を変えたいと思います。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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