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| 求人連載 たった一人の継承者に向けて 未だ逢えぬ君へ送る・・・「技の章」 |
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 丸鋼ヤマキチ型６０匁の火造り工程 第五章 玄能・金槌の素材 ・丸鋼玄能・金槌の材質 丸鋼玄能・金槌は、 頭部全体が一体の金属で作られています。 ところで、 丸鋼玄能・金槌はどんな金属で出来ているのでしょうか。 鑿や釘を叩くのですから、 打撃面が軟らかくては変形して使い物になりません。 それを防ぐには、 打撃面を硬く作る必要が有ります。 その為に、 一般的な玄能・金槌は鋼（鉄に炭素が合金された物）で作られ、 熱処理により必要な硬さにしてあります。 一般的には鉄で出来ていると言われており、 私も便宜上は「鉄」で出来ていると言っていますが、 厳密に言うと「鋼」です。 因みに、 鉄は熱処理しても硬くなりません。 参考までに、 鉄と鋼、 及び熱処理の定義を以下に示します。 鉄：純鉄に０．０３％未満の炭素が合金されたもの。 鋼：純鉄に０．０３％から１．７％の炭素が合金されたもの。 それよりも多くの炭素を合金したものが鋳鉄（ちゅうてつ）、 いわゆるイモノです。 熱処理：金属材料を加熱・冷却して組織を変え、目的に合った性質にする作業。 その操作には「焼なまし」「焼ならし」「焼入れ」「焼もどし」などが有ります。 以上です。 |
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